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日曜コラム:お金はどう使うべきか?その4

「あぁ、それにしても金が欲しい!!」

金・・・

金・・・

金・・・

平日は麻雀、週末は競馬・・・。

ますますギャンブルにのめりこむ
高校一年生。

はじめは連戦連勝で負け知らずだった競馬も、
お金への執着が強くなり過ぎたのか、
競走馬の倍率しか見えなくなってきていた。

競馬を始めた当初は、
純粋な気持ちでただひたすら
自分が強いと思う馬を買っていたような気がします。

そこに余計な意識が段々と入り込んでいったのか、
不純物が混ざり合った冷静とはかけ離れている状態で
おそらく競馬予想をいつの間にかするようになっていたのでしょう。

「これこれこうなったら5万円・・・」

などといった皮算用ばかりするようになっていった。
そして競馬の天才少年だった面影はどこへやら、
賭ければ外れる、賭けなければ当たるといった
典型的なパターンに陥っていった。

てっきりマンガの世界だけの話だと思っていたが、
馬券を買った馬が落馬するなんていう
事態まで起きるようになっていた。

「次で取り返せばいいんだ!!」

いつかは当たる、
いつかは当たる・・・・・

そして、

いつかは当たる・・・
当たれば一気に取り返せる・・・

「次こそは、次こそは・・・」

外して、外して、
たまに当たって、また外し・・・

こういう段階を踏んでギャンブル中毒になっていく少年。

気がつけばビギナーズラックで築き上げてきた資産は
どこへやら・・・という状態になっておりました。

「俺はなんてムダな時間を・・・」

三井寿の気持ちがよくわかります。
手元に金は残らず、ただ時間を失っていた
だけのような高校生活・・・。

「このままでは本当に俺は人間のクズだ・・・」

このままでは、このままでは!!

自分の何かを変えていく必要がある、
強い気持ちが自分自身の中に
芽生えてくるのがわかりました。

高校2年生、出身は東京都某区。
特技はお金をスルこと。

「生まれてきてゴメンなさい・・・」

このままではホントご先祖様に
申し訳がたちません。

このままあの世へ行くことにでもなったら
どんなことを言われてしまうのだろうか・・・

「一族の恥さらし。」

なんの反論もできません・・・

「アメーバレベルの単細胞。」

・・・・・・反論する権利もありません・・・

「能力は呼吸することと心臓を動かすことだけ。」

・・・・・・・・・。

もはや謝っても許してくれそうもありません。

世間だけでなく、ご先祖様からの
冷たい視線にもさらされていた高校2年生の冬でした。

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